何年も確定申告していない個人事業主が今すぐすべき対処法
無申告状態を放置するリスクは年々高まっている
「1年目はバタバタして申告できなかった。2年目はもう1年目の分もあるから余計に言い出せなかった。気づいたら3年、4年と経ってしまった」
このような状況の個人事業主やフリーランスは少なくありません。無申告状態が続けば続くほど、自分から動くことへの心理的ハードルは上がります。しかし放置すればするほどリスクは高まります。
まず現状を把握する
何年分の申告が必要か確認する
無申告の場合、原則として過去5年分の申告が必要です。ただし意図的な脱税と判断された場合は7年分まで遡及されることがあります。まず何年分の申告が未了なのかを整理しましょう。
収入と経費の記録を確認する
申告するためには収入と経費の記録が必要です。帳簿をつけていなかった場合でも、通帳の入出金記録・クレジットカードの明細・取引先からの請求書・支払い記録などから再構成することができます。
「帳簿がないから申告できない」と思っている方が多いですが、専門家のサポートがあれば記録が不完全でも申告は可能です。
自主申告するメリット
メリット1:ペナルティが大幅に軽減される
税務調査で発覚した場合の無申告加算税は15〜20%(納税額が300万円を超える場合は30%)ですが、調査通知前の自主申告の場合は5%に軽減されます。また自主申告の場合は重加算税(40%)の適用が回避できる可能性が高まります。
例えば未払い税額が100万円の場合、税務調査で発覚すると加算税だけで20万円以上になりますが、調査通知前の自主申告なら5万円に抑えられます。
メリット2:調査リスクが下がる
自主申告をすることで、税務署から見た「要注意人物」リストから外れる可能性があります。申告記録がある状態は、無申告状態より調査リスクが低くなります。
メリット3:精神的な負担から解放される
「いつか来るかもしれない税務調査」への不安を抱えたまま事業を続けることは、精神的に大きな負担です。自主申告することで、この不安から解放されます。
自主申告の具体的な手順
まず税務調査・無申告対応の専門家に相談することをおすすめします。専門家のサポートのもと、通帳・クレジットカード明細・取引記録などから収入と経費を再構成します。過去分の確定申告書を年度ごとに作成し、税務署に提出します。申告後に納付税額が確定します。一括納付が難しい場合は、税務署に分割納付を申請することができます。
よくある不安への回答
「申告したら会社にバレますか?」会社員が副業収入を申告する場合、住民税の変動で会社にバレる可能性があります。ただし住民税を「普通徴収」に設定することでリスクを下げることができます。
「領収書がないと申告できませんか?」領収書がなくても、通帳や振込記録などから経費を証明できる場合があります。
「税務署に自首したら逮捕されますか?」一般的な無申告の場合、自主申告をしても逮捕されることはありません。
まとめ
何年も申告していない状態を放置することは、年々リスクが高まります。しかし今動けばまだ間に合います。専門家のサポートを受けながら自主申告することで、ペナルティを最小化し、クリーンな状態でビジネスを続けることができます。まず一歩、専門家への相談から始めてください。
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浅野 泰生
Asano Yasuo / 税理士
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- 所属団体
-
- 東京税理士会(149910)
- 経歴
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- 大学卒業後、一部上場の飲料メーカーに営業職として入社
- 大手税理士法人で会計実務に従事
- 2006年 中小企業の経営支援に特化した業務システム開発会社に入社
- 2014年 血縁関係のない創業者からの経営承継により代表取締役社長に就任
- 2015年 引き継いだ当初赤字続きだった同社を就任初年度に黒字化
- 2017年 新規事業を展開するための戦略子会社を設立、設立2年目で単年黒字化に成功
- 2018年 就任から在任期間中5期連続で増収を達成
- 2019年 後継者支援に専念すべく株式会社think shiftを創立
事務所概要
Office Overview
| 事務所名 | タックスオフィス think plus |
|---|---|
| 代表者 | 浅野 泰生(あさの やすお) |
| 所在地 | 〒183-0055 東京都府中市府中町1丁目1-5 府中リノライクビル2F |
| TEL | 050-3173-8515 |
| 営業時間 | 10:00~18:00 |
| 定休日 | 土・日・祝日 |
| アクセス | 京王線「府中」駅徒歩1分 JR南武線・武蔵野線「府中本町」駅徒歩10分 |

