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税務調査当日の流れと調査官への正しい対応方法【元国税OBが解説】

税務調査当日、何が起きるのか

税務調査の通知を受けてから調査当日まで、多くの方が「当日どんなことをされるのか」という不安を抱えています。知らないことへの恐怖は、実態を知ることで大幅に軽減できます。この記事では税務調査当日の具体的な流れと、調査官への正しい対応方法を解説します。

税務調査当日の流れ

午前:調査官の自己紹介と質問調査

調査官が事業所または自宅に来訪します。通常2名で来ることが多く、1名が質問担当、1名が書類確認担当という役割分担が多いです。

 

最初に調査官の身分証明書を確認してください。その後、事業の概要についての質問から始まります。「どんな仕事をしているか」「主な取引先は」「売上の受け取り方は」などの基本的な質問です。

午前〜午後:帳簿・書類の確認

帳簿・領収書・請求書・通帳などの確認が行われます。調査官は特定の年度・特定の取引に注目して質問してきます。

 

この段階で「この書類を全部コピーさせてください」と言われることがありますが、全ての書類のコピー提出は断ることができます。必要な書類を個別に確認する形を求めましょう。

午後:追加質問と論点の整理

午後は午前中に出てきた疑問点について、より詳しい質問が行われます。この段階で調査官が「問題がある」と判断した取引について集中的に追及されます。

終了時:今後の方針について

当日中に結論が出ることは少なく、「後日また確認させてください」と言って終わることが多いです。追徴の有無や金額は、調査が全て終わった後に決まります。

調査官への正しい対応方法

対応1:聞かれたことだけに答える

調査官の質問に対して、聞かれたこと以外を自分から話す必要はありません。関連する他の取引について自分から言及する必要はありません。

対応2:わからないことは「確認します」と言う

その場でわからないことを無理に答えようとすると、不正確な情報を話してしまうリスクがあります。「帳簿を確認してからお答えします」という対応は何の問題もありません。

対応3:メモを取る

調査官がどんな質問をして、自分がどう答えたかを記録しておきましょう。後日「そんなことは言っていない」というトラブルを防ぐためです。

対応4:感情的にならない

調査官の言い方がきつく感じても、感情的に反論することは得策ではありません。冷静に事実関係を説明することが大切です。

対応5:その場で合意しない

調査官から「この件については修正申告が必要ですね」と言われても、その場で合意する必要はありません。「専門家と相談してから回答します」という対応が正しい姿勢です。

まとめ

税務調査当日は「聞かれたことだけ答える」「その場で合意しない」「わからないことは確認すると言う」この3つを守るだけで、不用意な追徴リスクを大幅に下げることができます。専門家が立ち会っている場合は、専門家の指示に従って対応することが最善です。

 

 

 

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浅野 泰生

Asano Yasuo / 税理士

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所属団体
  • 東京税理士会(149910)
経歴
  • 大学卒業後、一部上場の飲料メーカーに営業職として入社
  • 大手税理士法人で会計実務に従事
  • 2006年 中小企業の経営支援に特化した業務システム開発会社に入社
  • 2014年 血縁関係のない創業者からの経営承継により代表取締役社長に就任
  • 2015年 引き継いだ当初赤字続きだった同社を就任初年度に黒字化
  • 2017年 新規事業を展開するための戦略子会社を設立、設立2年目で単年黒字化に成功
  • 2018年 就任から在任期間中5期連続で増収を達成
  • 2019年 後継者支援に専念すべく株式会社think shiftを創立

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