会社設立時に活用できる補助金｜主な種類と特徴を解説

会社設立時は過去の事業実績がないため、金融機関などから融資を受けることが難しく、資金面での不安を感じることもあるかもしれません。

今回は、過去の事業実績がなくても会社設立時に活用できる補助金について、主な種類と特徴について、解説していきたいと思います。

 小規模事業者持続化補助金

小規模事業者持続化補助金は、経済産業省系の補助金で、持続的な経営に向けた経営計画に基づく、小規模事業者などの販路開拓といった取り組みや業務効率化の取り組みを支援するために、それに要する経費の一部を補助する補助金です。

対象は、従業員が20名以下（商業・サービス業について5名以下）の小規模事業者となります。

マーケティング活動や設備投資などの多岐にわたる経費が補助され、さらに計画を作成する際などに、商工会議所の指導や助言を受けられるといったメリットがあります。

ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金

ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金は、経済産業省系の補助金で、働き方改革や被用者保険の適用拡大、賃上げ、インボイス導入などに対応するために事業者が取り組む革新的サービス開発、試作品開発、生産プロセスの改善を行うための設備投資などを支援する補助金です。

ものづくり補助金と略されてよばれることもあります。

小規模事業者持続化補助金は小規模事業者のみが対象ですが、ものづくり補助金は小規模事業者だけでなく中小企業者まで範囲が拡大されており、補助額も小規模事業者持続化補助金より高額に設定されています。

 IT導入補助金

IT導入補助金は、経済産業省系の補助金で、中小企業者・小規模事業者などが生産性の向上を目的として、業務効率化やDXなどに向けたITツールの導入を支援する補助金です。

補助対象となるITツールは、事務局の審査を事前に受け、補助金ホームページに登録されているものに限られます。

補助金の申請者は、IT導入補助金事務局に登録されている「IT導入支援事業者」と協力して申請することになります。

まとめ

今回は会社設立時に活用できる補助金について、主な種類と特徴について確認していきました。

補助金の中には、過去の事業実績と関係なく会社の設立時でも利用ができるものもあります。

補助金について自身で調べて申請するためには手間がかかりますので、補助金の申請のついて悩んだ場合には、専門的な知識をもつ税理士に相談することを検討してみてください。